環境省・国立環境研究所「地球温暖化W講演会」を開催しました

2019年2月20日

2019年1月19日、PV-Net東京地域交流会とパルシステム東京との共催による「環境省・国立環境研究所 地球温暖化W講演会」が開催されました。パル東京には組合員さん宅へのチラシ配布など、ネットワークを活かした広報・集客などで協力いただき、会場となった武蔵野公会堂ホールには約120名の参加者が詰めかけました。

国立環境研究所地球環境研究センター・江守正多さんの講演は、気候変動の影響予測、IPCCの最新報告、ティッピング要素(ティッピングポイントを超えたときに発生しうる地球の気候システムを構成する要素)など、重要ポイントがいくつも含まれていましたが、スッキリと整理されており大変わかりやすかったと好評でした。「この30年間で受動喫煙防止と分煙が当たり前になったように、化石燃料時代を卒業する『大転換』は可能」という江守さんの言葉は、気候変動が危機的状況のなか、一筋の光を感じることができました。

環境省地球温暖化対策課の岸雅明さんからは、RE100、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)、SBT(Science Based Targets)など、世界ではビジネスやマネーの領域で脱炭素経営が加速していることや、再エネ拡大のための国や環境省の取り組み、さらには「地域循環共生圏」の全体イメージ図(通称“曼荼羅[まんだら]”)の紹介がありました。目先の損得ではなく、次世代や途上国の人権を守るべきという倫理主義は宗教なのか、哲学なのか――。これからの私たちの選択、価値の転換が改めて問われています。

 

【講演資料がダウンロードできます】
・江守正多さん「気候変動は止められるか―地球温暖化と私たちの未来
・岸 雅明さん「脱炭素化のカギとなる再生可能エネルギー