現在、政府では「脱炭素」推進のため、再エネ電気利用に積極的な企業等が再生可能エネルギーの利用率を高めることができるように、「CO2削減価値」=再エネの環境価値そのものを調達可能にするための制度を準備中です。
PV-Netでも2018年度より、環境省のブロックチェーン技術を活用した再エネCO2排出削減価値創出モデル事業(採択事業者:株式会社電力シェアリング)との協働を進めてきました。その一環としてこの度、住宅用太陽光発電のCO2削減価値を自動で計測・取引するシステムの実証実験を行うため、自宅の分電盤(ブレーカを納めた箱)に専用の計測器をご自身で設置いただけるモニター家庭を急募します(※1)。
今回は実証事業のため、謝金などの経済メリットを直ちにご提供することはできませんが(※2)、「脱炭素」に向けて住宅用太陽光発電への注目が再び高まるなか、再エネ拡大、CO2削減の制度普及につながる本実証事業にご協力いただきますようお願い申し上げます。
モニター設置を希望される方は、設置可否確認のためのアンケートにお答えいただき、分電盤周りの写真2種類をご送付ください。Googleフォームからの回答も可能です。
※1 対象となるのは自家消費・余剰売電を行っている太陽光発電システムです
※2 再エネ設備の導入が過去2年以内の場合、J-クレジットとして認証・販売が可能
CO2削減価値計測器 設置モニター案内ダウンロード(PDF)
よくある質問
Q. これまでの機器とどう違うの?
配布する計測器は、工事資格などを持たない一般の人でも簡易に設置できるよう開発されました。工事費がかからないことはもちろん、手軽に設置する家庭が増えれば、計測器自体のコストダウンや、住宅用太陽光由来のCO2削減価値の発行量の増大につながります。また従来は業者任せだった設置作業を自ら担うことで、再エネ生産者としての主体性を育てる狙いもあります。通信方式は低コスト、低消費電力のものを採用しました。
Q. どんなデータが確認できるの?
インターネット上から、「発電量」「買電量」「売電量」「自家消費量≒CO2 削減価値」を見ることができます。電力データのモニタリングによって蓄電池の導入などの参考にできるほか、将来的にはデータ提供や電力の集約(アグリゲーター)などのサービスに発展する可能性もあります。
Q. 費用はかかるの?
実証事業期間内は、計測装置の消費電力(月に数円程度)以外はかかりませんが、実証終了後はデータ通信費用(1,500円/年)が自己負担となります。
Q. 実証事業は何を目指しているの?
ブロックチェーン技術やIoTを活用することでCO2削減価値取引を簡素化・自動化・即時化させるほか、取引によるプラスの影響(金銭的、貢献意識)が、住宅用太陽光発電の導入や維持管理のためのインセンティブになることを目指しています。また計測装置から取得される電力データには、「再エネ安定化のための調整力の確保」「災害時の安否確認や避難・救助への活用」「再配達の削減など宅配の効率化」「生活パターンの推定による見守り、病気の予防」といったさまざまな社会課題を解決するための活用が期待されています。
申込み方法
モニター案内(PDF)をダウンロードの上、計測器の概要等をご確認ください。案内3ページ目のアンケートに回答して下記メールまで送信いただくか、Googleフォームより直接ご登録ください。1週間以内に、詳細の確認や設置可否についてご連絡させていただきます。案内ファイルはAdobe Acrobat Readerなどで入力・保存が可能なPDF形式です。
【Googleフォーム】 https://forms.gle/sybuxRUjnrdkNLNY6
【送付・問い合わせ先】 メール:support@greenenergy.jp FAX:03-5805-3588